タマビ2011AⅡ 問3

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end patriarchy © by istolethetv

「patriarchy(父権制)」というのは知らない単語だと思います。
「男のほうがえらい」という制度のことです。

知らなくても解く方法を考えましょう。

すぐあとの部分をヒントにして答えを出します。
コンマ(,)があって「a world where …」とつづきます。
同格と言います。言い換えているということです。

何と何が同格なのかがポイントです。コンマのあとの「a world where …」というのは何の言い換えでしょうか?

「patriarchy」ではありません!

こうです。

「a world free of patriarchy」
=「a world where gender and sexual relations could be reconstructed」

「a world free of patriarchy」とは
「patriarchyから自由な世界」つまり
「patriarchyがない世界」です。

じゃあ、「patriarchy」とは何か?というのがこの問題です。

つまり、コンマのあとの「a world where …」と逆の内容の選択肢が正解です。

では、コンマのあとの「a world where gender and sexual relations could be reconstructed」を見ましょう。

主語は「gender and sexual relations」です。
これ全体が、選択肢の「社会的性差」または「性別による役割」にあたります。男か女かだけでキャラ付けされて見られることです。

「reconstruct(再構築する)」というのは「つくりなおす」ということです。もっとカンタンにいえば「変える」ということです。

ここで「could」を使っているのは「時制の一致」というものです。
過去の話をしているところだから「can」のかわりに「could」を使っています。

カンタンに書き換えてみましょう。

「a world where relations can be changed(人間関係が変えられることが可能な世界)」です。

「could」を「can」に置きかえました。
「reconstructed」を「changed」に置きかえました。
「gender and sexual relations」を「relations(人間関係)」に置きかえました。

関係副詞というのが使われています。
前をうしろから「そういう~」というふうに説明する関係詞です。
そして、「そこでは」という意味をあらわす副詞です。

関係副詞の意味をカッコに入れて和訳するとこうです。

「(そこでは)人間関係が変えられることがある(、そういう)世界」

ふつうは、ここでカッコの中に書いた関係詞の意味は和訳にはあらわれません。

ここでは英文では受身で表現されています。でも和訳では受身を使わないほうが自然な日本語になります。

「人間関係を変えることができる世界」

これが「patriarchyがない世界」とおなじです。

ということは「patriarchy」とは選択肢のどれか、ということを考えます。

さっき「gender and sexual relations」を「relations」に置きかえたので、選択肢も書き換えましょう。

「社会的性差」「性別による役割」を「人間関係」に置きかえます。
あとは「一定の仕方で」「半永久的に」「社会的に」「一時的に」というのは、ここでは答えを考えるのには意味がないので省きます。

そうしたら選択肢はこうなります。

A 人間関係を規定してしまっている制度
B 人間関係をなくそうとするための制度
C 人間関係を再構築するための制度
D 人間関係を無効にするための制度

正解はAです。

「『人間関係を規定してしまっている制度』がない世界」が「人間関係を変えることができる世界」です。

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