どちらも同じくらいにいい。

どちらも同じくらいにいい。

橋本武先生という伝説の教師がいらっしゃいます。
灘中学・灘高校で、初めて東大合格者数日本一を出した時に担当されていた国語教師です。

元フジテレビ・ニュースキャスターの黒岩祐治さんの恩師にあたります。
黒岩さんの代には、240人の卒業生のうち150人ほどが東大に進学したそうです。

これほどの指導結果を出す教育者というのは、
生徒の進路についてどんなアドバイスをするのでしょうか?

黒岩さんが、中学の時に、家庭の事情で転校するかどうかを悩み、
橋本先生に相談しました。

黒岩祐治さんの「恩師の条件」という本から引用します。

「転校なんかしないで、灘で一緒にがんばろうよ」と言われれば、すぐにでも翻意をする心境になっていたのに、先生は肝心のひと言を口にしてはくれなかった。それどころか、やっと重い口を開いた先生の言葉は意外なものだった。
「転校するもよし、転校しないで残るもよし。どちらがいいかと言われれば、どちらも同じくらいにいい。僕はそう思いますねえ。」